羽生結弦が大震災への思いを表現する舞。「経験や感情をそのまま込める」

ファンタジーオンアイス

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羽生結弦が大震災への思いを表現する舞。「経験や感情をそのまま込める」
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数々の快挙を達成し、男子フィギュアスケートを牽引する羽生結弦。常に挑戦を続ける桁外れの精神力と自らの理想を果敢に追い求める情熱を持つアスリートの進化の歩みを振り返る。世界の好敵手との歴史に残る戦いや王者が切り拓いていく未来を、長年密着取材を続けるベテランジャーナリストが探っていく。

羽生結弦が五輪王者として挑んだ2014ー15シーズンは、大会でのアクシデントや緊急手術などで納得のいくものではなかった。しかし、「ファンタジー・オン・アイス2015」期間中には、新たなエキシビションプログラムを作り始めていた。音楽家の松尾泰伸氏が手がけたピアノ曲『東日本大震災 鎮魂歌「3.11」』で演じる『天と地のレクイエム』と名付けたプログラムだった。公演期間の後半に演じたそのプログラムは、羽生の思いや感情を詰め込んだ、静謐(せいひつ)な舞だった。

 7月上旬のファンタジー・オン・アイス2015の最終公演の神戸公演。静かなピアノの音の中で滑り出した羽生の姿から、一瞬たりとも目が離せなかった。驚きと天への怒り、そして襲いかかって来る絶望感と無力感。心の中で暴れ回る狂おしいほどの気持ちが、体の隅々からしみ出てくるような滑りだった。
Video:https://youtu.be/kerC1vMiSAg

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