<figure-eye>すべての瞬間を「絵」にする羽生結弦さん ソチで見せた千変万化
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夢中でシャッターを切った。その屈託のない笑顔に心躍らされ、引き込まれていった感覚を今も鮮明に覚えている。
2014年ソチ冬季オリンピック男子シングルのフラワーセレモニー。表彰台の最も高い位置に立った19歳の羽生結弦選手は、新五輪王者誕生に沸く会場の声援にあどけない表情で応えていた。
ソチ五輪後、私は後進に道を譲る形で冬季スポーツの担当から外れた。05年からライフワークとさえ思ってきたフィギュアスケート撮影がもうできない。組織人として理解できても、一個人としては納得できなかった。撮れない苦しみから逃れるために、できるだけ「フィギュア」を視界から遠ざけた。
4年後の平昌五輪で現地から送られてくる写真をインターネット上に速報する責任者に任じられた。内勤とはいえ再びフィギュアに関われる喜びと同時に、逃げていた歳月が不安となり押し寄せた。
Video:https://youtu.be/-MnohDQa3Sk
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